3D machine vision blog - Zivid

最新SDK の登場によりZividが3Dマシンビジョン開発を次のレベルへ

作成者: Mariko Masuda|2023-03-10

ついにZivid SDK 2.9のプレビューが可能となりました。進化した点群の質、さらなるスピード、そして前例を見ない容易な使用感をもたらします。

最新のSDK2.9は、歴代最も多機能で、Zivid One+ とZivid Two 3Dカラーカメラのラインナップにおいて重要なサポートとなります。クリアな点群、光沢性のオブジェクトも捉えるといった幅広いフィーチャーを備え、キャプチャスピードは10%も速くなりました。

ピースピッキングから物流産業の小包の取り扱い、自動車産業、医療、さらには航空宇宙産業における製造業に至るまで幅広くの顧客層を持つZividですが、今回のSDK 2.9は、全ての分野のお客様に満足していただけるものとなっています。

最も充実したSDKのリリース

 

 

「今日に至るまで最も大きく、重要なSDKの登場と言えるでしょう。お客様のニーズに答えるべく、お客様に寄り添って開発に取り組みました。このSDKは、その要求に答えたものとなっています。」とZividのプロダクト責任者オイヴィン・テイエは自信をのぞかせます。

Zivid SDK 2.9の特徴は次の3つのカテゴリーにおいて力を発揮するようデザインされています:

  • クリアで完成した点群
  • 簡単な評価、開発
  • より速く、確かなキャプチャ

確かな探知、ピッキングのためのクリアな点群

3Dマシンビジョンにおいて、点群の質は最も重要な要素です。Zividの3Dカメラは、99.8%上回る真度を誇ります。しかし、一定のオブジェクトやシーンは極度に難しいアーティファクトを抱え、アルゴリズムやソフトウェア開発をより困難なものにしています。しかし、この最新SDKは、よりクリーンで完成した点群を保存しつつ、不必要な要素を取り除く機能を持つクラスター、スムージングフィルターといった新たなフィルターを備えています。

写真1:反射性のある金属部品

写真2:クラスターフィルターなし。対象物上部の点に注目。

写真3:クラスターフィルターあり。クリーンな点群。

簡単な評価、開発

Zivid Studioにプレセット機能が加わりました。この機能により、幅広い対象物のタイプから選択できるようになりました。全てのセッティングが即座に表示され、直ちに微調整が始まるのです。GUI経由にてZivid Studio内でインフィールドキャリブレーションが可能となり、CLIツールを使用するより飛躍的に簡単に使用できるようになりました。

よりフレキシブルに、速度10%アップ

Zivid 3Dカメラ全モデルにて、 キャプチャスピードが10%も速くなりました。キャプチャスピードはロボットエンジニアやインテグレーターにとって常に重要であり、ビジョンシステムの計算はロボットの生産性を阻むものであってはなりません。この目的に近づくため、キャプチャのコマンドはカメラがシーンをスキャンするとすぐに戻るようになっています。そのため、カメラが画像取得中している間に、ユーザーはより速くより良いタイミングでコントロールが可能となるのです。

開発者が開発者に捧げる

デベロッパーがZivid Studioを最大限に活用できる新しいフィーチャーを数多く備えています。幅広いセッティングの選択が可能となっており、プロジェクトに合ったお望みの設定ができるようになりました。インフィールド3Dカメラ校正ツールが簡単にZivid Studio GUIに統合でき、カメラのキャリブレーションを簡単にチェックできます。

『デベロッパー第一』という社内精神を掲げ、私達の本質的価値はユーザーにとっていかにシンプルか、そしていかにインテグレーションが簡単かに基づいているのです。

Zivid SDK 2.9プレビューはこちらよりダウンロードが可能です。